落葉文集

落ちて廃れた言葉の連なり

生活困窮日記 0日目

 

■0日目

 弊ブログやツイッターなどでも散々書いてきたが、昨年夏頃から精神的ストレスにより仕事を休職し、復職することなく昨年末で退職。今年の1月末くらいから再就職に向けてマイナビリクルートを駆使しいくつかの会社の求人へ応募を出してきた。
 新たな年度までには新たな職を、と意気込んで動き出したが、結果が実らないままいつの間にかプロ野球のオープン戦が始まったと思えばレギュラーシーズンまで開幕してるし、イチローが引退したかと思えば大谷翔平が怪我から復帰する始末である。
 ゴールデンウィークを過ぎた頃には求人への応募数が50を超えていることに気づき、うち15〜16社は面接の機会も得られたのだが、どれも内定にはつながらず、そもそも私は労働者として社会に参画するスタートラインに立てていないのではないか、と自己を卑下することくらいでしか心の平穏は保てないときも多々あり、自己卑下をした後は外へ遊びに繰り出し、やれ映画館へ足を運んだりラーメンを食べたりしながら、なるべくストレスを抱え過ぎないよう日々を過ごした。

 5月を過ぎた時点で相当な焦りはあり、特に生活資金面ではかなり苦しくなってきている予感があって、収入ゼロで生活を送れるのは5月までだと察してはいたが、家計簿をつける習慣もなければ月々の出費の予算も立てていない私は感覚でのみ生活の苦しさを把握し、実際にどれだけ苦しいのか、どれだけ危険地域に足を踏み込んでいるかまでは、この時点では確認をしておらず、ペースこそ落ちたが相変わらず映画館へ足を運んだりラーメンを食べたりしていた。
 焦って職が決まるわけでもなく、しかし収入がゼロなのはいかがなものだろうと思い、思いつきで単発の派遣バイトを入れ、約8ヶ月ぶりの労働に挑んだもこの頃だ。また、転職エージェントシステムに利用申請をしたり、正規雇用が無理ならばとフルタイムでアルバイトを探したりなど、少しでも行動指針を変えて状況を打破しようと試みていた。
 アルバイトについては、これまでも正規雇用での再就職を目指す傍らでちらほら応募をしており、それすら不採用が続く有様であったのだが、それでも正規よりは非正規の方が雇われやすいだろうとアルバイト探しに重きを置き始めたのが5月上〜中旬のことである。

 5月中旬に応募したアルバイトのうち1件の書類通過があり、そこは面接を受けたその日に無事内定をいただけた。これでようやく収入の当てを確保できたと安心したのも束の間、送られてきた契約書類を確認すると6月勤務分の収入を振り込んでもらえるのは7月中旬ではないか。
 いや、よくよく考えれば当然である。基本的には労働の対価は労働の後に支払われるものであり、前払いなわけがなかろう。5月に労働できていない時点で6月も基本的には収入がないという事実に、この時点でようやく気づいた私は、私が思っていた以上に生活が困窮していたことを理解する。

 慌ててエクセルを立ち上げ、現在の預金額と今後の支出見込みを表に打ち込むとこいつはびっくり、次月に家賃を振り込んだ時点で預金額が0を突き抜けていくではないか。なんだ-30,000円って。
 激しく動揺し、これでもかというほど頭を抱え、いい歳をして部屋でひとり涙を流した私は、いまの浪費生活を続けていては満足した生活は送れないと覚悟を決め、
(1)公的な生活支援制度を利用して貯金額がマイナスになるのを防ぐ
(2)収支予測からマイナスが消えるまでお金のかかる遊びや外食に出かけない
(3)これを機に無計画な出費をやめ、計画的に家計をやりくりする
 以上を決意する。

 

 

 

 

 

 

 のんきにとんかつ食べてる場合じゃないぞ、このやろう。

 

 

 ■1〜2日目

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