落葉文集

落ちて廃れた言葉の連なり

日記

夏の幻、瞳閉じて

明日のわたしは、今日のわたしと違うかもしれません。でも、明日のわたしも、あなたを好きなままであることを自分自身の証として、支えとして生きることを望むと思います。 『美亜羽へ贈る拳銃』伴名練 1 いまの私と、思春期だった私 今年で24歳となった…

生活困窮日記26〜31日目

■25日目までのあらすじ 『海獣の子供』を観た。 zero-sugar.hatenablog.jp ■26日目 午前、ホットケーキミックスを使ってマグカップケーキをつくる。 即席ココアが余っていたことを思い出す。牛乳や卵によって液状化したホットケーキミックスにココアパウダー…

いまだに職が決まらない話

相も変わらず求人サイトを眺め、気が向いた企業に応募を出し、時には面接を受けるなどを挟みながら、お祈りのメッセージを受信する日々を重ね、一向に私という個人に必要性を見出してくれる企業様に出会えない状況に肩を落とし、出会えないというか私に価値…

傘の所持を放棄した話など

ここ1〜2年ほど私の鉄板トークになっているもので「傘の所持を放棄した話」というのがある。 内容は単純。雨が降っている日、傘を持って外出しても帰りにはどこかへ置きっぱなしだったり、置きっぱなしにしているもんだから雨が降った日に自宅に傘がなくわ…

近況をただだらだらと書いただけのやつ

〈1〉 再就職先を見つけるべくマイナビへアクセスし求人検索をする。いくつかの求人を眺め、この企業が行う事業は本当に世に必要なことなのだろうかと、知ったような顔をして偉そうに難癖をつけながら、結局求人を眺めただけで何かを達成した気になり満足気…

退職後の近況(再就職先を探すにあたってのあれこれなどを)

<1> 昨年いっぱいで職を辞し、最近は再就職先を探す活動に励んでいる。いや、“励んでいる”とはあまりに誇張な表現。自由という錯覚を覚えながら穏やかな時間を過ごす日々の中で生活費という現実に少しずつ身体を蝕まれ、削られた身体のほころびをたまに確…

12月25日のやつ

クリスマスが今年もやってくる。やってこない年もあったのかもしれず、今後一切やってこない可能性も零ではない。少なくとも今年は例年通りクリスマスがやってくる見込みであり、その証拠にクリスマスに照準を合わせるように経済は廻っており、都市はクリス…

逆立ち

逆立ちをしている。 もちろんいま逆立ちをしながら文字を打っているという意味ではない。逆立ちとはすなわち通常の起立状態とは上下反対に直立する行為であり、逆立ち中において手は床ないしは地面とぴったり触れ合っている。その状況で文字を書くことなぞ到…

会話のリハビリ

9月末に休職期間延長の書類手続きに際して職場へ赴き課長と少し話をして以来、クラブへ遊びに行ってどんどこ音楽が鳴り響く中で会話をする機会こそあったけれど、ゆっくり腰を据えて長尺の会話をする機会が遠退いているなと気づき、振り返ってみると課長との…

出不精

根っからの出不精引きこもり体質であるものだから、なんらかの強制力でも働かないとワンルームの一室から一歩外に出ようなんて気にはさらさらならない。なんらかの強制力のひとつが労働であったわけだが労働をストップしている身分であるため、ついつい一日…

自宅療養

いろいろあり9月末まで休職と相成っていたが、その後もいろいろあり年内休職という形に落ち着いた。この状況や私の精神状態が果たして落ち着いたといえるのかと疑問が生じていることも事実ではあるが、それは言葉のあやというやつである。 言葉というのは利…

睡眠 その2

休職期間が残り十日ほどとなり、ここまでの約一ヶ月でなにをしてきたかといえば、毎日ブログに日記をつけると宣言して案の定最初の一週間程度しか続かず日々寝てばかりいたわけである。 抑うつの症状が表れると「睡眠は取れているのか」と心療内科の先生なり…

ペンギン

ペンギンという動物は、なぜあんなにも愛らしい姿をしているのだろうか。 つぶらな瞳に、他を寄せ付けない黒と眩しいくらいの白が織り成す鮮やかなコントラスト、パタパタ開く小さな翼、ずんぐりむっくりとした図体、この世の愛らしさを全てつぎ込んだかのよ…

睡眠

眠れない夜というのはいつ以来だろうか。 思い返せば、少年時代、戦隊ヒーローもののブルーに憧れ、常に冷静でクールさを発揮することがカッコよさであると信じて疑わず、学校行事に対しても「ふっ、子どもたちは無邪気だな…」と冷めた様子でカッコつけてい…

映画館

文化的に満たされた生活は、精神的にも満たされた生活なのではないか。つまり、精神的に疲弊した僕は、きっと文化的欲求や知的好奇心を満たしていくことで豊かな心身を取り戻せるのではないか。そう確信した我々は、ジャングルの奥地へは向かわず、行き先を…

メイク

【仕事くれ】絶賛休職中の私ですが、なにをして過ごせばいいかわからないし今後人と会わなすぎて元々ない社会性がさらに失われていく予感すらするので、庭の草むしりや親から頼まれたお遣い等々、都内の方で人手が必要なことやひとりでやるには面倒なことが…

おはようからおやすみまで

こんなことを冒頭に堂々と書いてしまうと人間性が疑われてしまうが、人間性という曖昧模糊としたパラメータの高低をいちいち気にしても仕方ないので堂々と書き切ってしまおう。 僕はあいさつが得意でない。 会話という行為が持つ機能は「情報や概念の伝達」…

Prologue

全身に圧力を感じる。 深海に迷い込んだかのようだ。耳は圧迫され、頭には一本の直線を引くように痛みが突き抜ける。息が苦しい。肺は海水を取り込み、喉には交通規制がかかる。無意識にそこを行き交っていたはずの空気が滞る。 明日が遠い。手を伸ばせば届…

私と労働

ここのところ、職を辞そうかな、という気分になってきている。 元々、25歳までには転職をしようとは考えていた。現在の職に就いた理由が「地元を出たい」「親元を離れたい」の2点だったため、就職に際して仕事に対する目的意識は全く持っていなかった。それ…

やさしくなりたい

気が狂いそう。やさしい歌が好きで、あぁあなたにも聞かせたい。 しかしだ、自分が好きなやさしい歌をあなたに聞かせたいという想いは、独りよがりで、自己中心的で、エゴイスティックで、あなたのことを考えているようで本質的にはあなたのことなんてこれっ…

人と会う頻度がわからない

世の中ってのは分からない事だらけだが、多くの人が分からないような、わからないが共通認知されているようなことってのは、すでに誰かがなんらかの答えを見つけていて、インターネットでも調べりゃそんな答えが一つ二つと出てくるもんだ。 それよりもだ、自…